早期幼児教育が良いとの考えから、最近の幼稚園では園ごとに特徴ある取り組みがなされています。絵画や音楽など情操教育を重視している幼稚園、茶道や座禅を取り入れ幼児の心を鍛えている幼稚園、早くから漢字や計算を教えている幼稚園、バイリンガル教育と称して英語を教えている幼稚園などなどその取り組みは多岐にわたっています。一方、子供は元気に遊ぶのが一番と小さいうちからの早期幼児教育は積極的に行っていない幼稚園もあり、子供が人生で必要なことは幼稚園の砂場で学ぶという話も聞いたことがあります。その様に様々な幼稚園が存在する上に、幼児教室もたくさんあります。

早期幼児教育が本当に有効なのかと聞かれれば、人間の基礎を形成する幼児期に於いてたくさんの体験をするといった意味では有効でしょう。しかし、幼児教育を行ったから優秀な人間が育ったというには語弊があるように思います。なぜなら、幼児期というのは人生のスタートラインであり、そのあと長く続く人生をどう過ごすという事の方が重要だからです。せっかく良い教育に触れたとしても、継続するからこそ意味があるものになり得るのです。

幼児教育で培った力がその子供にきちんと定着しているものであるならば、きわめて有効な教育であるという事が言えるでしょう。逆に、幼児期に苦痛を伴う体験であったなら、それはけっして有効な教育ではなかったという事になります。そこ子に合った教育の仕方を見極める事が重要と言えるでしょう。

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