小学校受験は中学受験ほど、当日の試験結果が影響するわけではありません。中学校受験は、筆記試験の結果がすべて、という面があります。そのため、中学受験の日までいかに学力をつけていけるかが勝負になります。受験勉強に費やした時間だけ、合格しやすくなるというのは事実です。

しかし、小学校受験は必ずしもそうではありません。子どもよりも親を重視するという私立小学校は、少なくないでしょう。国立小学校は抽選によって選抜されますし、抽選前の選抜段階でも、どういう子をとるかというのは年ごとに変わったりします。筆記試験をする年もあれば、しない年もあります。

学力の高い子どもを求めているわけではなく、性格や行動の様子が決め手になることもあります。どういう性格や性向の子をとるかというのも、受験年度によってバラバラです。対策のたてようがないと言えます。そうしたつかみどころのないものに対して、効果があるかどうかもわからないまま、幼児教育として小学校受験に向けた勉強をさせるのは、疑問のあるところです。

子供が幼児教育を楽しんで受けるなら別ですが、気が進まないようなら、無理してやらせなくてもかまわないでしょう。無理して幼児教育を受けさせ、それが合格に結びつくなら、やった甲斐があるというものでしょうが、中学受験とは違います。必ずしも、合格に結びつくというわけでもない現実があります。どういう試験になるか、試験があるかどうかさえ定かではない現実があるのですから。

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